利札
(" 現金―通貨代用証券―利札(クーポン。期限到来公社債利札) "から複製)
利札とは
利札の定義・意味など
利札(りさつ・りふだ)とは、公社債(公債(国債・地方債)・社債)についているクーポン形式の利子の支払保証券をいう。
参考:三省堂 『スーパー大辞林』
利札の別名・別称・通称など
クーポン
参考:岩波書店 『広辞苑 第六版』
利札の位置づけ・体系(上位概念等)
通貨代用証券
期限到来公社債利札
期限が到来した公社債の利札(期限到来公社債利札)は通貨代用証券のひとつである。
なお、通貨代用証券には期限到来公社債利札も含めて以下のものがある。
利札の目的・役割・意義・機能・作用など
公社債の利札は利払日ごとに1枚ずつ切り取って銀行などに呈示することで利払いを受けることができる(つまり、現金に換金できる)。
ただし、現在、公社債などの債券は電子化(ペーパーレス化)が進み、利払日にシステム処理で自動的に口座に振り込まれるようになってきている。
利札の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
現金・有価証券利息
簿記上、期限到来公社債利札などの通貨代用証券は現金として取り扱われる。
したがって、公社債の利札の利払日が到来したときは、現金勘定の借方に記帳して資産計上するとともに、有価証券利息勘定(収益)の貸方に記帳して収益計上する。
つまり、利札の利払日が到来したということは現金を入手したことを意味する。
なお、実際に銀行などに利札を呈示することで利払いを受けたときは、これにより資産が増えるわけではない(「通貨代用証券(=現金)→ 現金」という取引)ので、仕訳は不要である。
取引の具体例と仕訳の仕方
現金 | ✕✕✕✕ | 有価証券利息 | ✕✕✕✕ |
利札の税務・税法・税制上の取り扱い
消費税の課税・非課税・免税・不課税(対象外)の区分
不課税取引(課税対象外)
期限到来公社債利札などの通貨代用証券は消費税の課税対象外である。
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